“終活”という言葉が世の中に浸透してきて、実際に終活について真剣に考え始めた方もいるでしょう。
ただ身の回りの整理をすればいいだけという感じもしますが、何をどこまでしておくことが
残された家族にとって迷惑がかからない形になるのか、自分で考えるだけでは十分に終活が行えない場合もあります。
そんな終活をしっかりと学んでおきたいという方におすすめの本や書籍についてご紹介します。
本当に役立つ「終活」50問50答
著者・尾上正幸
翔泳社
終活についての知識が全くない状態の場合、“分からないことが分からない”という
方もいるでしょう。そういった時は、同じく終活について取り組んでいる
人達の質問を見ていくのもアリです。
この本では、一問一答形式で終活に取り組む人の疑問に答えているので
読みやすくて分かりやすいと評判になっています。
また質問にまつわるエピソードも含めた回答になっているので
参考にしやすく重くなりがちな終活の内容も前向きに捉えられる内容となっています。
旅立ちのデザイン帖
著者・NPO法人ライフデザインセンター
亜紀書房
自分がどのような最期を迎えるのか、元気なうちは想像がつきにくいものですが
様々な最期の迎え方を知っておくことでいざという時にも慌てずに
“自分らしい”最期を迎える準備ができます。
理想は自宅で最期を迎えたいという方も多いかと思いますが
実際には入院先の病院や老人ホームなどのパターンもあり得ます。
そういった様々な状況になった時に生前に準備しておくべきことや、心の持ち方
必要な知識が詰まった一冊です。
老いへの「ケジメ」
著者・斎藤茂太
新講社
終活とは、自身の老いや死を受け入れるための一歩でもありますが
「まだそういったことは深く考えたくない」という方も中にはいるかもしれませんね。
しかし誰しも老いや死は訪れるもの。そういうものを受け入れていくことも
終活を成功させるための第一歩になります。
まずは老いや死と向き合うメンタルをしっかりと保ちたいという方に読んでいただきたいのがこちらの一冊です。
今ある貯金や愛用品をどうするべきかや、これまでの未練などとの付き合い方をアドバイスしています。
看護師僧侶の妙憂さん!「いい死に方」ってなんですか?
著者・玉置妙憂
大和書房
看護師として、また僧侶として数多くの終末医療の現場に立ち会ってきた妙憂さんが
終活に取り組む人の疑問に答えていく一冊です。
私達はなぜ生きているのか、自殺したくなった時はどうすればいいのか
理想的な“良い死に方”とは?など、メンタル面での向き合い方なども紹介されています。
看護師であり、僧侶でもあるという妙憂さんが死についてどのように考え
アドバイスするのか、気になった方はぜひ読んでみてください。
僕の死に方 エンディングダイアリー500日
著者・金子哲雄
小学館
流通ジャーナリストで、親しみやすい雰囲気からお茶の間でも人気だった金子哲雄さん。
余命宣告を受け41歳という若さで急逝するまでの記録をつづった内容で
リアルな終活について知ることができます。
実際金子さんは生前から会葬礼状を用意したり、自身の葬儀について予め計画を立てていました。
また奥さんを残してしまうことへの葛藤や、死を目前にした時の気持ちの変化などを最期の記録として残しています。
もしも自分のある程度の余命が分かっている場合に、どのように終活を行うのか参考にしたい方におすすめの一冊です。
おひとりさまの親と私の「終活」完全ガイド
著者・日経WOMAN
日経BP
「いつかはみんなおひとりさま」
おひとりさまと言うと、一般的に独身のままの人のことを言いますが
女性の平均寿命の方が長くなっている今、既婚女性であっても夫に先立たれ死ぬときは
おひとりさまになる可能性が高いと言っても過言ではありません。
この書籍の中では自分自身の終活だけではなく、多くの方が経験する親の死
葬儀で準備することやその後の手続きについても詳しく解説されています。
親が亡くなった後にトラブルになりやすい相続問題や銀行の手続きなど
事前に知っておくことでスムーズに進められ、また自身の終活にも役立つことでしょう。
一番わかりやすい エンディングノート
監修 東優(行政書士)
星雲社
大人気終活セミナーを受講した3000人の声を基に作られたこちらの本は
財産管理やお墓についてなど、後々残された家族にとって必要な情報が直接記入でき
エンディングノートとしても活用できます。
「わかりやすい」という点で、初めて終活に取り組む方でもこの一冊があればしっかりと準備ができます。
相続に関する法律なども令和の最新のものに対応しているので、安心して取り組むことができます。
終活を本気が考え出した両親へのプレゼントにもいかがでしょうか。
あした死んでも後悔しないためのノート
ディスカバー・トゥエンティワン
ひすいこたろう
30万部のベストセラーとなった「あした死ぬかもよ?」からワークブックが登場し
リニューアルを重ねスペシャル版として発売されています。
死というものは必ずしも年老いた人だけに訪れるものではなく
若くても事故や急病などで思わぬタイミングで死を迎える可能性もあります。
もしも自分があした死んでしまうとしたら、後悔はどれだけ残りますか?
きっと多くの人がまだやりたかったことや心残りなことがあるでしょう。
そういったひとつひとつに向き合い、もしあした死んでしまっても後悔はない!と
言える生き方を再確認できる仕様になっています。
イラストも多く、直接考えを書き込めるのでまるで自分のプロフィール帳を
完成させていく気分でこれからの生き方について再確認することができます。
まとめ
終活が、本人だけではなく残された家族にとっても大切なものだと認識されている今
「亡くなった時はこうしてもらいたい」「財産はどのように分配するか」など
親や子供と話をしておくことが以前ほど重苦しいものではなくなってきました。
今回ご紹介した本や書籍を読むことで、知らなかった情報や残された側にとっても
必要なことを再確認できることかと思います。
終活について興味があるという方は、ぜひ一度これらの本や書籍を参考にしてみてくださいね。