終活に関して人々はどのように考えているのか、意識調査を素にまとめていきたいと思います。
この意識調査のデータは、終活アドバイザーの資格を有する
NPO法人ら・し・さの調査結果を使用させていただいております。
終活という言葉を世の中の人々はどれくらい周知している?
終活という言葉は、2009年頃に雑誌の記事で掲載されてから誕生したと考えられています。
誕生してから、10年足らずなので世間の認知度は低いのかなと思われるかもしれませんが
データをみると真逆の反応を受けるかと思います。
意識調査によると、全体の96%が終活という言葉を知っていると回答したのです。
比較的若い世代(2.30代)でも、知っていると回答した割合は9割にものぼります。
この結果の背景として考えられているのは、もちろん超高齢社会になったということでしょう。
終活に対してプラスのイメージ、マイナスのイメージどちらのイメージが強い?
次に紹介するのは、終活に対してプラスとマイナスどちらのイメージが強いのかということです。
選択肢としては、「終活は、後半の人生を生き生きと生きるためにすること(プラスのイメージ)」と
「終活は人生の締めくくりに行うこと(マイナスのイメージ)」の2つを提示しました。
すると、マイナスのイメージを持っているという回答が多数を占めていました。
60歳以上になると、プラスのイメージを持つ人も増える傾向が見えましたが
終活はまだマイナスのイメージが依然とある模様です。
エンディングノートを周知の人は多数いるが、なかなか実践している人はいない
皆さんはエンディングノートというものをご存知でしょうか。
エンディングノートとは、自身の死に備え、自分が死ぬまでにしたいことなど
自身の希望を書き込んでおくノートを指します。
意識調査により、エンディングノートという言葉を知っている人は8割にものぼりましたが
エンディングノートを持っている高齢者は2割にとどまりました。
エンディングノートを書くことは、マイナスのイメージを持ってしまうという理由から敬遠されがちですが
エンディングノートを書くことでこれからどう過ごしていこうかなどを明確に知ることができますので
書くことをおすすめしています。
またエンディングノートを書くことで相続についてより考えるようになります。
これも意識調査から発見できたことですが、エンディングノートを書いている人のほうが
家族間で相続のことについて話し合うというデータが見受けられました。
相続紛争になる原因は、家族間のコミュニケーション不足であるため
エンディングノートを書くことで家族間のコミュニケーションをとることにもつながり
相続トラブルの防止を期待できます。
終活を前向きに考えよう
これからさらに高齢者が多くなる日本にとって、終活はますます重要なものとなるでしょう。
ただ意識調査により、終活に対して認知度があるものの
終活に対してマイナスのイメージを持っていることが分かりました。
終活をプラスのイメージに捉えることができるように
エンディングノートを書き始めるなど終活を始めてみるのはいかがでしょうか。
いかがでしたでしたでしょうか。
終活に対して少しでもプラスのイメージが持っていただけたなら幸いです。