死を迎えることにネガティブな感情を持っている人が多いと思いますが
自分が死を迎えた後に残された家族にどうして欲しいかを知らせておくことは
本人にも家族にもとても良いことです。
本人は終活を行うことで自分自身の人生を振り返ることができ
残された時間をどのように生きたいかを再確認する作業になりますし、
自身が死を迎えた後に多くの手続などをしなければいけない家族にとっては
亡くなった本人の希望を叶えることができ
何も知らずに奔放するよりも必要な情報を得ることができるので負担を軽くすることができます。
終活を始めるタイミング
終活は年を取ってから、または病気などで死を宣告されてから始めるものと
思っている人が多いと思いますが、終活のタイミングは年齢を問わずに始められる時に
やっておくことがおすすめです。
終活とは意外に体力がいるものです。自身の不要になったものを処分し
人によっては遺言書などの作成で専門家にお世話にならなければならず
頭も身体も使うことになります。
また早い段階で自分の人生を振り返ることで、残された時間を
十分に満喫して後悔のない日々を送ることができます。
後々後悔したり、終活が間に合わなくならないように終活は
自分ができるタイミングで始めるようにしましょう。
終活でやるべきこと
終活ではやるべきことがいくつかあるので、自分に必要なものをチェックし
済ませておくようにしましょう。
エンディングノートを作る
自分の人生を振り返り、自身が死を迎えた後の希望を記しておくノートが「エンディングノート」です。
書店などでは様々な種類のエンディングノートが販売されていますし
普通のノートを使っても良いでしょう。法律的な書類ではないので
自分の好きなように内容を記すことができます。
内容は自分の人生の思い出や死を迎えた後に連絡をして欲しい人、葬儀の形式やお墓の希望
遺品をどうして欲しいかなど人それぞれです。生前に自分の希望をしっかりと記しておくことで
家族の負担や不安もなくなるでしょう。
個人情報と遺品について
自分の生年月日や暗証番号などの個人情報が必要な保険や通帳に関してまとめ
知らせておくことで残された家族が手続をする時に負担を減らすことができます。
また衣類や私物などを整理しておけば、遺品整理にかかる負担も減らすことができるでしょう。
残された遺品を家族が捨ててもよいか迷うことも多いので
体力があるうちに整理しておくのもおすすめです。
遺言書の作成
お金に関しては法的な効力がないエンディングノートではなく、遺言書を作成するのがおすすめです。
お金は残された家族にとって重要な問題の一つで、家族間での争いの原因になることが少なくありません。
法的に形式が細かく決められている遺言書は、専門のプロに相談しつつ作成するようにしましょう。
終活を行うポイント
終活をスムーズに進めるためには、いくつかのポイントがあります。
優先順位をつけて行う
終活を一気に進めようとしても、範囲が広く、何から始めてよいかわからず
無駄に時間と体力を使ってしまいます。
終活は自分の中で優先順位をつけてから行うようにしましょう。
必ず伝えておきたい葬儀やお墓について、相続についてなどを自身の中で絞り
譲れないものから始めることがおすすめです。
家族に終活について伝える
エンディングノートなどに終活の内容を記入するとともに、家族にも内容を知らせて置くようにしましょう。
死を迎える前に自分自身を含めた家族としっかり話し合いをすることで自身の考えもスムーズに伝わり
お互いに安心することができます。
体力を使うものから着手する
葬儀場や墓地の希望がある場合には自分自身で見に行かなければならず、時間と体力を必要とします。
また自身の所有物を整理するのにも体力を必要とするでしょう。
自分自身で行動する必要があるものは早めに取り組むことで、スムーズに終活を行うことができます。