人生のいつかはおとずれるエンディング、今や「終活」ということは一般的になっています。
人生のエンディングを考えたとき、残される家族のために相続手続きや葬儀の希望など
終活を始めている方も多いでしょう。
自分の親の終活をすべて親自身にまかせるのか、また子どもなど家族で一緒に行うのかは
それぞれの家庭によって違いがあると思います。
遠方に住んでいる親こそ確認が必要
離れて暮らしている場合には、会う機会も少なく、久々に会えたときや電話などでは
聞きづらかったりすることもあるでしょう。
すでに終活をしている親の思いを大切にするには、あとから聞き直すこともできなくなるからこそ
ポイントはおさえておきたいですね。
終活をしている親に確認すること、聞いておくことにはどのようなことがあるのでしょうか。
終活という言葉は、寂しく感じるネガティブなイメージを持つ人もおられるかもしれませんが
残りの老後をより良く、有意義に過ごす本人のためでもあり、
また残される家族の気持ちを含めた負担を軽減するためを考えると
どちらにとっても大きな意味があります。
どんなことを親に聞き、確認しておくことが大切なのか
把握しておきたいことについてお伝えします。
延命治療の有無を確認する
まず、生きている間をどう過ごすかということを決め
それに向けた準備活動をすることも終活に含まれます。
延命治療を希望するのかどうかをあらかじめ決めておくと
自分に意識がなくなった場合にも本人の希望に沿った処置をしてもらえます。
持病やアレルギーの確認
親の持病やアレルギー、どんな薬を飲んでいるかなどを把握しておく必要があります。
急に倒れたとき、治療が必要になった際には、重要な情報になりますので
かかりつけ医や薬の情報は知っておきましょう。
介護と福祉の確認
人生100年時代の現在では、今後、病気や介護、認知症になったときの
意向を聞いておくことも大切です。
子どもは、自分が介護する意思であっても、親からすると子供に迷惑をかけたくない人にとっては
入院や施設に入所を希望することもあります。
希望にそっていないとき、親には逆にストレスをかけたり負担に思わせる可能性もありますので
家族間で話し合っておくといいですね。
認知症、介護が必要となった場合、どのようなサポートが行われているのかを確認し
介護施設に入所することも想定したうえでも親の意向をきいておきましょう。
資産の確認
また、どんな金融機関と取引があるのかは意外とわかりません。
亡くなった人の権利は、亡くなった時点で停止する必要があり、凍結されます。
相続手続きには、時間がかかるため、あらかじめ聞けるようであれば
どこと取引があるのかは聞いておいてください。
停止や変更手続きに、年金受給停止、介護保険資格喪失届
雇用保険受給資格者証の返還、高額医療費の申請など
必ず手続きが必要ですので、これらの書類保管場所をできれば確認しておきましょう。
葬儀やお墓の確認
葬儀やお墓の手配については重要な問題です。
特に葬儀については、遺族は悲しむ余裕もないほど
短時間でさまざまなことを決めることになります。
葬儀ための費用やどのような形式でお葬式を行うのか
万一のときに知らせたい人の連絡先、また、納骨するお墓はどうするかです。
お墓がない場合はどうするのかなどが主な問題になります。
お墓については、一般的なお墓から納骨堂、永代供養墓、散骨など遺骨の安置法さまざまで
家族に迷惑をかけたくないように準備されているかたもおられます。
遺品整理の確認
人が亡くなったときの遺族の負担は相当大きなものです。
本人の意思により、事前にこうしたことを決めておけば
遺族の心の負担を含め軽減することができます。
亡くなった後、家のなかにあるすべてのものは
親の財産であるため勝手に処分することはできません。
不要になったものなど、話し合いながら一緒に片付けることにより
終活についてどのように考えているのか希望を確認できる機会になります。